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【風俗客の罠にはまった女の子のお話】誰にでも起こり得る不倫の罠

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皆さま こんにちは!
元風俗嬢の風俗ライターのNaomiです。
今回の記事はある女性に向けた追悼も兼ねて、読んでくださる全ての方へのメッセージです。
ある女性とは、冒頭からも分かっていただけると思いますが、もうこの世には居ない女性です。
自らの尊い命を絶ってしまったのです。
そのような行動を引き起こさせて原因があまりにも悲しいくて悔しいものでした。
他人事ではありますが誰にでも起こり得ることなので、皆さまにもお気をつけてほしいと思い、記事に書くことにしました。

ある風俗嬢のお話


今回のお話しは、私のお友達のAちゃんのお友達のお話しです。
私のお友達のAちゃんが泣きながら話してくれました。
Aちゃんが勤めていた風俗店で仲良くなったFさんが「突然亡くなった…」と。
AちゃんとFさんは一緒に旅行へ行くなど、姉妹のように仲が良かったそうです。
Aちゃんは落ち着くと、Fさんが亡くなるまでの経緯を話してくれました。
Fさんは、勤めていた風俗店で1人の太客がいました。
太客とは、ご存じの方も多いと思いますが超ロングコースで呼んでくれたり、こまめに指名してくれたり、多額のお金をつぎ込んでくれるお客様のことです。
そのお客さまに何度も指名されているうちに、お2人はプライベートでも付き合うことに。
次第に関係は深まっていき、恋愛へと発展したそうです。
ところが、そのお客さまは妻子持ちだったのです。
風俗店のお客さまとキャストだけの関係であれば、何も問題はなかったことでしょう。
ところが、そのお客さまは家庭も崩壊しており、奥さんとも離婚をしてFさんと結婚をすると言い続けます。
将来のことも頻繁に話し合い、○年後に結婚の約束を守れていなかったら、○千万の慰謝料を払うという約束までされて、Fさんを安心させていたようです。
お金も持っていそうで、物腰やわらかく、優しいお客さまにFさんはゾッコンでした。
そのころは、もう風俗店のお客さまとキャストではなく不倫関係でした。
そのお客さまは、Fさんが風俗店に出勤する前とお仕事終了後には必ず電話をかけてきて「声が聴きたい」「今日も元気に頑張って」と励ましてもらっていたようですが、この電話は罠だったのですね…。
このお客さま、電話をかけてきては「すぐに折り返して!」と言って、電話を切ってはFさんに折り返しをさせていたそうです。

不倫

こんな関係が1~2年続いたある日、そのお客さまから「不倫が妻にバレタ!とんだ修羅場になり、キミも含めて話し合いたい!」という連絡がありました。
Fさんは不倫はいけないことだと思っていたのですが、もうどうにも気持ちを抑えることができなかったそうです。
両思いだと信じ込んでいたので、話し合いの場で奥さんと正式に離婚を切り出してくれるとまで思っていたのです。
話し合いの場となった喫茶店へ到着したFさんは、奥さんと称した女性とそのお客さまの姿を見つけて驚きました。
いつも物腰やわらかく、やさしそうだったお客さまはすごい形相で椅子にふんぞり返っていたのです。
その隣には、それまでに聞いてきた奥さんのイメージとは程遠い身なりをした女性がいました。
いつも聞かされていた奥さんの話は、中年で太っていて金遣いが荒く派手だったのに対し、そこにいた女性は若くて細くてキレイな女性。
夫婦と称するお2人に促され、前の席に座ると自称奥さんから「この落とし前をどうつけてくれるのか」と話し合いが始まったのです。
(ここまで聞いていると、逆バージョン美人局?)
自称奥さんからは、自称夫であるその太客がFさんにストーカーをされていて、仕方なく付き合っていたような話になっていたようです。
証拠に、Fさんからのしつような着信履歴が携帯に残っていて、Fさんには都合の悪いメールも見せられたのです。
Fさんは将来の夫と信じていたそのお客さんが弁護や抗議をしてくれるのだと思っていたら、その逆で、迷惑をしていたと堂々とした態度で言うのです。
その時Fさんは何が何だかさっぱり分からず、自称奥さんが自称夫から聞いていたという話を一方的にされ、ストーカーの加害者にされたのです。
不倫をしていたのは事実で両思いであったと信じていたFさんにとっては「寝耳に水」でした。
まさかお客さまにそんな迷惑をかけていたなんて思ってもいなかったFさん。
その場では謝ることしかできませんでした。

全ては罠だった

ところが自称ご夫婦からは、慰謝料として莫大な金額を支払うよう命じられたのです。
Aちゃんは金額までは聞かされておりませんでしたが、一括で払えるような額ではありませんでした。
その金額を分割にしてほしいと伝えたところ、それは困るので消費者金融から借りるなりして期限も決められてしまいます。
Fさんは公の場で大声で言われ、謝罪までさせられたそうです。
その日は、期限までにお金を何とか工面すると言ってその場を離れ、その後Aちゃんにその一部始終を話して、かなり悩まれていたと・・・。
最初は傷つき、悲しみ、裏切られた気持ちで苦しかったようですが、次第にこのこと全てが最初から計画された罠だという事に気が付いたのです。
時間が経つに連れ、最初の悲しみが怒りに代わり復讐心さえも芽生えます。
この時点で冷静になって弁護士なり金銭トラブルの専門家に相談できれば良かったのですが、ご本人はそんな心境ではなかったのでしょう。
身近に信用して相談できるお友達がいなかったのか、AちゃんにFさんからはしばらくノイローゼ気味のメールが1日何通も来ていました。
最初は「自分がバカだった」とか、「この裏切りは許せない」などでしたが、次第に「生きていく自信をなくした」へと変わっていったのです。
時折、「もう生きていたくない、死ぬ」という内容もあり、Aちゃんは「そんなバカのこと言わないの!」と慰めていました。
ところが、メールの数も内容もドンドン支離滅裂になり、Aちゃんはしばらく相手にしないことにしました。
時間が経てば、Fさんも落ち着いて冷静になるだろうと。
死にたいという人は死なないでしょう」と、信じて距離をおくことにしたのです。

相談できる場所はここにあります


Fさんから最後に来たメールには「今度こそヤル」でした。
それに対してAちゃんは、そんなことしないでまた一緒に頑張ろう、と送り返しました。
その最後のやり取りの3日後、親族と名乗る方から「Fがなくなりました。自殺でした…」という連絡があったのです。
その知らせを聞いたAちゃんの心情は計りしれないですね…
あんなに助けを求めていたFさんに、自分は何もしてあげられなかったと悔やんで落ち込んでいました。
Aちゃんのせいではないので、自分を責めないでほしいと思います。
Fさんをそんな目に合わせたそのお客さま、いえ、お客さまなんて言いたくないですが。その男が憎くてしかたありません。
ですが、本名もどこの誰だかも知らない私たちが何かをできるワケではありません。
たとえ、どこの誰だかを知ったところで何もできません。
私たちまでが悲惨なトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
Fさんは風俗で働く他の女性と同じで、事情があって働いていたのです。
たくさんの問題を抱えても、笑顔を絶やさず頑張っていたのです。
こんな悪魔のような男にはめられて、尊い命を絶ってしまったのは本当に残念でなりません。
はたから見れば、バカだなとか、風俗客なんか信用できるわけないじゃん、と思うかもしれませんが人間は弱い生き物です。
つらい時、弱っているときに優しくされれば、心が振り向いてしまう事だってあると思います。
Fさんはまさに、そんな時にそんな男と出会ってしまったのかもしれません。
皆さま「私は大丈夫」と思うかもしれませんが、人生どこでどんな出会いがありどんなことが起きるのか分かりません。
誰も信用ができなくて生きていくことは難しいし、つらいことです。
ですが「あれ?この人、おかしくない?」「ん?この展開、なに?」と不審に思うようなお付き合いをされている方がいましたら、ご注意ください。
Fさんにおきてしまった悲劇が繰り返されないことを願うばかりです。
Fさんへ哀悼の意を込めて皆さまへのメッセージを書かせていただきました。
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