こんばんは、アダルトライターの百花繚乱です。
わたしは5~7年ほど風俗業界にいたのだと思いますが、その期間さえはっきり覚えていないほど当時の記憶があまりありません。
結構重たいメンヘラだったことも手伝ってか、自分を守るためにつらい記憶を脳が思い出すことを拒否しているのかもしれません。
ですので思い出しながらコラムを書くのにもひと苦労をするのですが(笑)、忘れようとしても忘れることができないほどインパクトのある出来事はさすがに覚えています。
今回はその中でも、まるで悪夢の中にでもいたような恐ろしい体験談を書かせていただこうと思います。
好きだった男性に、デリヘル嬢として呼ばれてしまった実話
風俗嬢をしているなら、「身バレ」には細心の注意をはらっていることかと思います。
風俗嬢はみんな源氏名を使いますし、年齢や住んでいるところをちょこっと変えたり、プロフィール写真も加工で誰だかわからなくするのが普通です。
デリヘル店によっては、知人男性の電話番号はすべてNG登録してくれたりする、万全の対策を取ってくれるお店まであります。
しかし、そこまでしてはくれないお店もやはりたくさんありました。
「彼」はネットで知り合った人
わたしは出会い系サイトを使ったりもしていましたが、彼は出会い系で知り合った人ではありませんでした。
どのサイトだったかがうまく思い出せないのですが、SNSのようなところで知り合い、LINEを交換した人です。
彼はマメにLINEをくれ、いつもとても優しい言葉をかけてくれ、写真を見せてもらってもかなりのイケメンに見えました。
わたしは日に日にそんな彼のことが気になるようになってしまい、ある日彼のほうから「会ってみようよ」とデートに誘われたのです!
わたしは2つ返事でOKし、食事をしたあと誘われるがままにホテルにも入ってしまいました。
彼とはうまくいかなかった
セックスのあと、彼は妙なことを言い出したのです。
「実は俺、霊感占い師をやっているんだ…」
わたしも最初は「??霊感占いって??」と思ったのですが、彼はわたしの家族構成や誰にも言っていない幼いころの話をいくつか言い当てました。
今なら「気持ち悪い!嘘くさい!」と思えるのですが、当時はさすが依存性の強烈なメンヘラ女。
わたしは怒涛のように、辛かった生い立ちからキツイ病気のことまでをまくし立てるように一気に暴露してしまったのです!
もちろん、彼にはドン引きされてしまいました。
家に帰ったあとも興奮していたわたしは、メンヘラ丸出しの長文のLINEを何通も送りつけ、「この辛さをわかってくれるのはあなただけ!どうか助けるためにもう一度占ってほしい!」と懇願を繰り返しました。
当然、こんな危ない女は即ブロックされたようで、途中からは既読もつかなくなってしまい、その恋ははじまる前にあっけなく終わってしまったのです。チャンチャン。
ある日実際に起こった事件
わたしはその頃お店を変えたばかりで、都内のデリヘル店に勤務していました。
社長も働いている女の子もとても感じが悪く、しかも驚くほど電話が鳴らないお店でお茶をひく日も多かったため、正直「今回の店選びは失敗したな…」と苦々しく思っていました。
しかし、その日は珍しく出勤したとたん社長が「フリー客の仕事入ったから行って」と、お客様の名前と携帯番号、ホテルと部屋番号が書かれたメモを手渡してきたのです。
お局様が、じろりとこちらを睨みつけます。
事務所からほど近いところにあるホテルだったので、わたしはひとりで徒歩で移動しました。
冷たい雨の降る日でした。
そして、なにげなく渡されたメモを確認したのです。
「彼」の名字と、見覚えがある気がする携帯番号が書かれていました。
わたしは心臓をバクバクさせながら自分の携帯をバッグから取り出し、彼の連絡先と見比べて何度も何度も確認しましたが、間違いありません。
すぐにお店に連絡をして事情を話し、お仕事はキャンセルするのが普通の対応だとは思います。
しかし、わたしはそのままホテルに向かいました。
彼に会える!きっと、わたしだとわかっていて指名をしてくれたんだ!と考えたのです…。
お恥ずかしながら、かなりヤバいメンヘラ女です…。
ドアを開けた彼の驚愕の表情は忘れられません。
彼は怖かったでしょうね。
ブロックしたはずの頭のおかしい女が、フリーのデリヘルを呼んだらホテルにやってきたなんて恐怖でしかありません。
知り合いとプレイなんてできないと、即キャンセルをされました。
事務所に戻ると、「ネットで男をあさっているらしいな!客が言っていたぞ!」と、社長にひどく怒られさんざんな目に合いました。
お店には行きづらくなり、いい機会だったので心機一転お店を替えることになりました。
嘘だと思いますか?
びっくりするような話だと思いますが、すべて実話です。
メンヘラを克服した今ならば、「霊感占い師なのに、わたしがデリヘル嬢をしていることさえ見抜けなかったの?(笑)」と考えることができますが、あの時は依存相手を見つけて必死にすがりついてしまいました。
唯一の救いといえば、ネットで知り合った相手だったため、共通の知人などもいなく、それ以上の身バレは食い止められたこと。
これが普通の知人や男友達だったらと思うと、今ではぞっとします。
やはりお店選びと身バレ対策は、万全にしておくのに越したことはありません。
身バレのことで悩んだときは、ぜひNAISHOにご相談くださいね。
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