こんばんは、アダルトライターの百花繚乱です。
このコラムを読んでくださっている皆さまの中にも、摂食障害に悩まされている人ってきっと多いですよね。
わたしも今はやめられたのですが、10代のときから20年近く摂食障害に苦しめられたひとりです。
思い出すのもつらいので、このことについてはなかなかキーボードを打つ手が進みませんでした。
今回はちょっとがんばって書き進めていきます。
一言で摂食障害といってもいろいろとあります。
このコラムでは、風俗嬢に一番多いと思われる「過食嘔吐」についてご説明していきたいと思います。
「百花繚乱のメンヘラを克服する方法」も回を重ねて、今回はPart⑤となります。
Part①の生活習慣から改善していく方法と、Part②の風俗のお仕事をしていて実際にうつ病を発症してしまったら?という緊急事態の対処法について書いたコラムにも、よろしかったら目を通してくださいね。
過食嘔吐について
過食嘔吐ってどうしてなるの?
女性の中には過剰なダイエット願望から、過食をして食べたものを全部吐き出してしまうという方法に走ってしまう人もたくさんいます。
特に風俗嬢にとってはスタイルキープすることは命綱ですし、「最近ちょっと太った自分を許せない」という人は多いような気がしてしまいます。
家庭環境にも原因はあります。
わたしはこのパターンで、「わたしなんて消えてなくなってしまいたい」という自傷行為として過食嘔吐をはじめてしまいました。
めちゃくちゃな食べ方をしたあと全部吐き出すと、自分をいじめられたような気持ちがしてすっきりとしました。
過食嘔吐のリスクって?
まず、嘔吐という行為は通常の食生活ではありえないということを理解してください。
お店に過食嘔吐をしている同僚などがいると「安全な〇〇〇吐き(検索して試す人がいると思いますので、伏せ字にしました)」なる方法を、親切にも教えてくれたりするものです。
しかし、身体に優しい安全な吐き方なんて存在しません。
歯は胃酸によって溶けてしまいますし、唾液腺が腫れるので顔が逆に丸くなったように見えます。
食道に炎症も起きて痛みますし、肝機能障害を起こすこともあります。
歯を溶かしてしまうと莫大なお金がかかりますよ、このわたしが実践済みです…。
体調が悪くなってフラフラにもなりますし、精神的にもどんどん病んでいきます。
まずは主治医に相談しよう!
過食嘔吐してしまうくらい病んでいる人の中には、既に心療内科や精神科にかかっている人も多くいるでしょう。
それならまず「吐いてしまうんです」ということを主治医に相談したほうが絶対に良いです。
過食嘔吐は摂食障害という立派な病気ですから、薬物療法も有効です。
わたしは恥ずかしくて主治医に言いだすことができず、結果的に克服するまでに20年近くかかってしまいました。
過食嘔吐をしているわりにガリガリまではいかなかったので、「吐いているのにそれだけのスタイルかよ」と思われるのが怖かったのです。
主治医はそんなことを思いもしないというのに、かなり被害妄想の強いメンヘラっぷりでした。
皆さまには、同じ失敗を犯してほしくないなと思っています。
誰かに聞いてもらうだけでも楽になりますから、病院にいるカウンセラーに相談するのもいいでしょう。
主治医もカウンセラーも、過食嘔吐しているあなたを決して責めたりはしませんし、おかしな目でも見ません。
プロフェッショナルに、ぜひ相談してみてください。
誰かと一緒に住むことは有効
1人暮らしだったわたしは、長年好き放題過食嘔吐を繰り返していました。
誰に見られることもないので、コンビニの大きなビニール袋3~4つ分ほども買い物して、それらを一気に食べては吐くということを毎日3回ほども行っていました。
これ、めちゃくちゃつらいです。
吐くときは胃袋がひっくり返るくらい苦しいですし、吐ききってトイレの中で気絶したこともあります。
そこまで重度の過食嘔吐をしていたわたしが、なぜ主治医に相談をすることもなく克服できたのかというと、結婚して同居する相手(夫)ができたから。
夫の前で過食嘔吐をするわけにはいかず心配させるのも嫌だったので、隠しているうちに徐々にしなくなりました。
彼がいる人は同棲をしてみると過食嘔吐がやりにくくなり、しなくなる可能性もありますので試してみてください。
女の子の親友や姉妹でもいいと思います。
絶対に心配をかけたくないと強く思う人と一緒に暮らすというのは、かなり効果的な過食嘔吐克服法になると確信しています。
太ってしまっても大丈夫!
過食嘔吐をしている人は、なによりも「太ってしまうこと」が嫌なんだと思いますし、女心としてそれは理解できます。
克服した直後は体重が増えてしまうこともあるかと思いますが、それで離れていく人って、しょせんそれまでの関係です。
わたしはかなり太りましたが夫にも変わらず愛されていますし、友達も離れていっていません。
まあわたしは女子力も低いのであまり参考になりませんが(笑)、なによりも大切なのはあなたの内面と健康ではないでしょうか?
素晴らしいスタイルを保つことも素敵ですが、それよりももっと磨けるところがあると気づけば、人生ずいぶん楽になりますよ。
あなたの価値は、身体だけではありません。
若い皆さまも、早くそれに気づいて幸せになれますようにと祈っています。
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