こんにちは!ハナモトです。
突然ですが、皆様の中で下記の内容にあてまはる方はいらっしゃいますでしょうか?
・自分の事を大切にしてくれない人を好きになってしまう
・むこうから好きだと言ってくれる人は、なぜか好きになれない
・「与える事が愛情だ」と思い込んで相手に尽くしまくった結果、ひどく傷付いてしまう
・ひどい彼氏とやっと別れられたのに、また同じタイプの人を好きになってしまう
「あ!わかる!」と思う方もいらっしゃれば、
上記のような恋に悩んでいて、
「何故こうなってしまうのだろう...。男運が悪いのかな」
「私の性格が悪かったり、魅力がなかったりが原因なのかな」
と思ってしまう人もいらっしゃると思います。
今回はそんな方や、恋や親との関係、自分の内面について
優しい語り調で詳しく書いてある二村ヒトシ先生の
『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』をハナモトが読んだ感想を含めてお伝え致します!
まずは二村ヒトシ先生のプロフィール
ネットで拝見した二村ヒトシ先生のプロフィールをご紹介致します。
1964年六本木生まれ。慶応大文学部中退。
女性が男性の乳首を攻める痴女モノや、ふたなりレズビアン等画期的なエロ演出を数多く創案されたそうで、
現在は、MotheRs(痴女専門)・美少年出版社(女装っ子専門)・レズれ!(女性同士専門)・欲望解放(本人のセックス専門)の4つのAVレーベルを主宰・経営されたり、
今回ご紹介した本以外にも男女の心に寄り添った内容の著書を執筆されていたりと様々なご活躍をされていらっしゃいます。
先生の著書が気になる方は、
このコラムの最後の方にAmazonの販売リンクを貼りますので、是非今チェックしてみて下さいね!
気になる本の内容とは
本を開くと、画像の様に自分や友達が当てはまるかという項目があるのですが、これもとても興味を惹かれました。
1ページから普通に読み進めても大丈夫ですし、
画像のように気になる所から読み進めても楽しめます。
冒頭部分でも挙げましたが、
自分の事を大切にしてくれない人を好きになってしまったり、
向こうから好きだと言ってくれる人はなぜか好きになれなかったりと今している恋や、これまでしてきた恋愛が辛くて苦しいものだったりする理由として、二村先生は
「自分を嫌いだから【愛してくれない相手】に興味を持っちゃう」
と説明しています。
心のどこかで自分を「ダメな女だ」と思っていると、あなたのことをなかなか受け入れてくれない男性や、あなた以外の事に夢中な男性がとても魅力的に見えたり、むこうから好きだと言ってくれる人に対して、
「私なんかを好きになるような男は、女を見る目がない」
「私には魅力がない。そんな私を「好きだ」なんて言うこの人はバカなのかも。自分の事をよくわかっている私は、この人よりも頭がいい」
と心の中で見下してしまったり、
「好きになってくれたのは嬉しいけど、この人が好きになった私は、多分本当の私じゃない」
「彼に自分のダメな自分を見せられない。本当の私がバレたら、嫌われちゃうかも」
「あの人は、私なんかには、もったいない」
と相手や相手の好意に向き合う事に不安になったり、怖がったりしてしまうのは「自分の事が嫌い」だからだそうです。
また、恋愛で苦しんでいる人にはもうひとつの特徴があり、
それは「恋」と「愛」の区別がついていないという事だそうです。
「恋する」とは「相手を求め、自分のものにしたがること」
つまり恋は「欲望」であり、
「愛する」ということは「相手を肯定する」ことで、
相手が存在していることを、心から「いい」と自分自身の損得勘定とは関係無しに受け止める事であり、
真逆の心の動きなのだと仰っています。
また、恋と愛の両方の感情があるから、「恋愛」だということも出来るけれども、「自分で自分の事が嫌いな人」「自分自身を受け入れていない人」には、恋した相手を愛することも、愛せるような相手に恋をすることも、なかなか出来ないのだとか。
私が読んでいてハッとした部分が、
「与える事が愛情」
「愛は自己犠牲」
と恋人を甘やかして無茶な要望に応え続けたり、無理をして金品を貢いでいたり、肉体的、精神的な暴力を受け続けたりしていて、
「いつか彼が変わってくれるのを信じている。彼を『まとも』に変えてあげられるのは、私の愛だけ」
と思って必死になっているということは、
「相手を愛している」ことにはならないということ。
「愛だと思って、彼のために」している事は、
実は「彼を失うのが怖い」から自分のためにしている。
これは愛ではなく、「恋」。
「愛せる」とは、相手を「そのままの姿で認めることが出来る」ということ。
という部分で、
元夫と恋人だった時代は、まさしく失うのが怖くて相手が少しでも機嫌が悪くなるとビクビクして言うことを聞いてしまったり、結婚してからも、
「自分が頑張らなきゃ」
「家庭環境も良くなく、児童養護施設にもいた。だから昔からずっと欲しかった自分の家庭を失いたくない」
と昼職や風俗の仕事を掛け持ち殆ど寝ずに働いたりとしていました。
そして自分自身の事が嫌いで、劣等感や不安、寂しさ等を相手に満たして貰おうと相手に求めてばかりだったので、
読んでいて心に刺さりました。
「心の穴」と「自己受容」
本作の中では、「心の穴」と「自己受容」というキーワードが繰り返し頻繁に出てきます。
「心の穴」とは、自分自身の中心に「ぽっかり、穴が空いている」イメージで、
「生きづらさ」や「さみしさ」、劣等感、不安、嫉妬、憎しみ、罪悪感といった自分ではコントロールする事が出来ない
(もしくは自分でコントロール出来ていると思っていてもそれに操られている)
「感情や行動のクセ」であり、その人の欠点や魅力のみなもとで、どんな人にもあるものなのだそうです。
また、その「心の穴」は自我が固まる前に、親または親代わりに育ててくれた人の関係によって、上記に挙げたさみしさや劣等感や不安等の感情を味わわされて、心の穴の「クセ」をつけられたそうです。
これは悪い親だけではなく、全ての親にあてまはるそうなのですが、親との関係に悩んでいる方は詳しく書いてあるので、
是非読んで欲しいと思いました。
そして、「自己受容」とは、
恋人の存在を使って心の穴をふさごうとすることではなくて、
まず「自分の心の穴のかたちをちゃんと知ること」であり、
自分でコントロール出来ていたり、出来ていなかったりする感情なや行動等の部分を「ふさごう」とせずに、
他人から見た自分には「どんな欠点があって、どんな魅力があるのか」を考えること...「自分を認めて、愛すること」が自己受容だそうです。
確かに誰にでも短所や長所があり、満たされない部分を相手に満たして貰おうとすると上手くいかず、
自分で自分を認めて、満たす事で初めて相手を認めて満たす事が出来るのかなと読んでいて私は思いました。
他にも「心の穴」や「自己受容」について、男性について、セックスについて、親との関係について等、丁寧に優しくわかりやすく書いてあり、
「生きづらいと思っていたのは、こういう事だったのか!」
「こういう考え方をすれば楽になれるんだ!」
と読んでいて色々な発見や学びを得られました。
10章や巻末では読者、臨床心理士、編集者と色々な女性と対談方式に書かれているのですが、こちらも結構なボリュームで面白かったです。
私を含めて、親との関係や恋愛、生きづらさについて悩んでいる人に是非読んでもらたいと思いました。
気になる方はこちらから購入出来ます。
いかがでしたか?私は待機中に色々な本を読んだりするのも好きなので、
また何か良さそうな本を見つけましたら、ご紹介させて頂きたいと思います。
最後まで目を通して下さり有難うございました。