エピソード

【一色ジュンコがソープ嬢にこだわる訳】恋と結婚と仕事と・・・。

こんにちは!
ソープ嬢兼カウンセラーの一色ジュンコです。
前回の自己紹介コラムという大役を終え、ほっと一安心するも束の間。
カウンセラーの勉強と性活相談、現役。ハヤテのようなスピードで毎日を過ごしていました。
悩める子羊のお嬢様、お姉様、淑女様、また紳士様、チェリー様。
様々な方から1番多く質問を頂いたのが
「なんで、ソープ嬢になったの?!」
「ソープ嬢にそこまで固執したのはなんで?!」
「ソープ嬢に転身した件。もっと詳しく聞きたい!!」
と、いう内容でした。
実体験を踏まえた上で、また他業種を経験した上で何故私が風俗嬢の中でもソープ嬢にこだわり続けるのか。
今回はそこを書いてみようと思います!!!
他にも書きたい事は山程ありますが、まずは私という人格形成に大きな影響を与えてくれた「ソープ嬢」について、私なりの個人的な話を書きますね^^
また長くなりそうだ(笑)

ソープ嬢になったわけ

なんでソープ嬢なの?


私のデビューはピンサロ。
デビュー当時は大げさでなく、方番で1日3万以上余裕で稼げました。
今よりバックが良く、今で言う格安ソープ並のバック率でしたから、稼ぎに不満があった訳ではありません。
有り難い事にお店の女の子もいい人ばかりで、スタッフもアットホーム。
皆んなでバーベキューするぐらい仲良しでした!
まぁ、その仲良しの影には店長の色管理という努力の賜物があったんでしょうね(笑)
あ、犠牲者はもちろん、そうです、私ですよ(笑
本当に男運が悪い。この頃から、いや、もうずっと昔から。
いや、男運が悪いのではなく影のある困っている人をほっとけない症候群の女という事にしましょう。
その店長は、本当にダメンズでしたから彼女(私)はキープしていますし、本命(元同じお店の女の子)からもヒモ状態でしたし、それぐらいは可愛いものでした。
しかしある時、そのスジの方々とそのスジにまつわる商売に手をかけてしまい、恐らく粗相をしたんでしょうね。
お店の売り上げを持って飛んでしまいました!今頃生きてるのかなぁ。。(笑)
そんな事があり、せっかく上手く行っていたお店は潰れてしまい、女の子達はバラバラになり、次の仕事を探す事になりました。
多分、あのままお店が無くなっていなければずっとピンサロ嬢だったんだろうな。
と、今振り返れば思います。
素人専門店でしたから、周りの卒業も早かったですしね^^
何軒か他業種を経験して、私がソープ嬢に辿り着きソープ嬢になったのは「プロを極めたい!」それだけでした。
ピンサロやヘルスがプロではない、と言っている訳ではありません。
ソープ嬢の「職人的気質」「歴史ある遊郭だった」などなど、理由を挙げればキリがないですが、お口だけのサービスに自分で限界を感じていたのです。
もっと接客をしたい!
上手く言えませんが、この頃から人生において性行為の重要さを本能的に感じていたのでしょうか。
性行為=異性と繋がること。
性欲の排出のお手伝いだけでなく、心まで癒したい、踏み込みたい、私の情熱としか言いようがありません。
何故か私は、素股やフェラーリのみでのフィニッシュに寂しさを感じるんです。
置いてけぼり感
(プライベートで生理中とかは別です)
本能の赴くまま「性のプロフェッショナルになりたい」もうコレかも知れませんね。
そこには、また切っても切り離せないダメンズとの小話があるんです(笑)

始まりはクリスマスイブのストーリー


当時、私はデリヘル嬢でした。
忘れもしないクリスマスイブ。
私は色営でなかったので、独身の恋人系のお客様はゼロでしたし、大体本指名のお客様は既婚者か彼女持ちでしたから、クリスマスイブは待機室でタバコを吸ってぐうたら過ごしていました。
その時、数年前に少しだけアルバイトをした人材派遣の仕事の男性からメールが来ました。
その男性は、辞めるときに私に連絡先を聞いてきましたが、男性心理にうとい私は何の迷いも無く、意味も分からず普通に教えました。
たまに意味の分からないメールが、年に数回来る程度。
今思うと私の事が好きだったんだねぇ…。
その男性から、クリスマスイブに電話が鳴ります。
以下その男性をA とします。
A 「久しぶり、何してるん?」
私「(誰やったっけ?)仕事中です。」
A 「クリスマスイブに!何の仕事?!」
私「。。。。(しまった、まぁええわ)」
A 「しかも、こんな遅い時間に?!」
デリヘルや。
A「あ、え、あ。え。あ。」
私「ほな、仕事中なんで。」
私は早々に切ろうとしたら、
A「俺、呼んでいい??」
私「?は??」
A「そういうの、使ったことないねん。どないしたらええん?」
この人は、超がつく真面目男。
熊本だか宮崎だか、なんだか忘れましたが何せ周りに田んぼしかないど田舎出身。
男だから風俗の存在は知っているんでしょうが、本当に利用した事がなかったようです。
電車の切符の買い方も知らないような人でした。
私は知り合い、身内は接客しないがモットーです。
友人などもですが、その線引きだけは必ずしてきました。
でもその時、何かしら、何故でしょう。
なんかいいや、と思ったんです。
後にも先にもこれだけです。
私「いいよ、ありがとう。そこら辺のラブホテルに入って貰って、今から言う番号に電話してくれるかな?」
A「どこでもええん?」
私「うん。」
私はその間に必死に思い出そうとしました。
どんな顔だったっけ?
どんな人だったっけ?
全然思い出せない。
てゆーか、マジで誰?!
だけど、明らかに過去に同じアルバイトで働いていた。
全く話した事もないけれど。
フリー、ネット指名のお客様に付くイメージでいいのかな。
そんな風に呑気に考えてながら、お気楽に支度をしていました。
少しばかりして、お店からコールが鳴り、
「ご指名のお客様、120分入ったよ!」
あら風俗使った事ないけど、本指名は分かるのね(笑)
有難や。有難や。
(当時特別指名料として5000q円プラスだったんです。本当に有難い。)
そう思いながら、指定されたラブホテルに向かいました。
言うなれば今からお客様とデリヘル嬢。
ただそれだけなんだけど。

私は私にしかなれない


今でも色々な事を振り返ると、物事にはすべて用意されていたかのようなレールが敷いていたりする。
何十年と経った今なら分かる。
あの暇なクリスマスイブだって、神様がレールを敷いて用意されたシナリオだったのかも知れない。
私にとって色々な事の終わりや始まり、それらがスタートしたのはこの時だ。
後に、この人は私の彼氏になります。
4年間程交際し結婚する予定でしたが、私は元彼女とヨリを戻すという理由で振られてしまいました。
この1人の男性との出会いが、私をソープ嬢に転身させるきっかけをくれたのです。
良くも、悪くも。
そして、この男性との間には今でもトラウマかも知れない傷やドラマが沢山ありました。
今は結婚して、子供が2人いるようです。
一方で私は未だに、独身です。
たまに今でも夢を見ます。
夢の中での彼は奥さんと別れたから、私とヨリを戻したいと言っています。
夢の中での私はそれはもう本当に、心から喜んで、
「わあ!ほんまに!めっちゃ嬉しい!」
彼とヨリを戻す事を飛び跳ねて、全身全霊でダンスする夢です。
その彼と別れてから、それなりに何人かと交際し結婚の話が出た事もあります。
身を焦がすような恋愛もしました。
もっと人を愛する事ができるようにもなれました。
今は尼さんを目指しています、嘘ですが。
この、終わった恋などになんの未練もありません。
なのに、夢での私はどうしてこんなに喜んでいるんでしょう。
毎回毎回。
私の潜在意識の中では彼と結婚したかったんだろうか。
今でも分かりません。
ただ一つ言えるのは
今も私は独身で結婚願望があまりありません。
そして、その後に起こる飛び降り事件で骨盤骨折し、チタンブリッジを骨盤に入れた為、骨盤が開かないのと強度の子宮後屈になり、恐らく妊娠しても子供を胎内で育てる事は出来なくなりました。
私には子供がいません。
出来ない、いや育てる事が出来ない、が正しいのでしょうか。
良く分かりません。
今の医学の進歩からしたらどうなんでしょう。
それを追求しようとも思いません
一般的な女性の結婚願望や結婚して、子供を産んで幸せな家庭を築きたい。
そういった思いが余り無いのです。
どこに置いてきてしまったのでしょうか。
人は現実からかけ離れすぎたものには、憧れないからでしょうか。
イチローや、浅田真央ちゃん。
羽生結弦さん、凄いな!とは思うけど、なりたいとは思わないものね(笑)
なれない事を分かっているから。
この世界には、一般的な物差しがあって、それは女性や男性はいつしか、一定の年齢が来て、愛し愛される人と結ばれて結婚する。
それが当たり前で普通の幸せだと言われていたりします。
もしくは女として生まれたのなら、子供を産み育てる。
それが、「一般的な幸せ」とするならば。
私は未だに何一つ手に入れていません。
ですが不幸な訳ではありません。
私を不幸だと言う人がいれば、その人達の世界では不幸なんでしょうが、そんなことは今更どうでもいいんです。
一般的な物差しをお持ちの方には、よくあるネットの書き込みなどでも見かけますよね。
「風俗嬢と結婚なんてムリ」
実際に言われた事もありますし、私も自覚していました。
そして、シングルマザーで頑張っているお嬢様達にも沢山出会いました。
また、結婚した旦那様の支えになるべく働いている方もおられました。
皆さん、お子様や、パートナーの為に頑張っていて、とても強く、美しく、キラキラしています。
守るべきものがある人の強さには叶わないなぁ、なんて。
今でもそんなコンプレックスと敗北感みたいなものは、正直あります。
私は結婚も出産もした事がないし、憶測でしか理解出来ないことが多いです。
分からないものは分からないのです。
分かりやすく言えば、永遠に「子供として」の立場の状態なのです。
だから、逆に結婚に恐れを持つ不安も分かります。
ただ、それだけですが。
ある時、居酒屋の女将に「女は子供を産んで1人前だ、生意気を言うな」と、言われたのは地味に傷つきました。
ああ、私は一生1人前になれないのか、と。
私は私にしかなれないのです。
今も、これからも。
このままの私で生きていくこと。
私がソープ嬢になったワケ。ダメンズウォーカー2、に続く。

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