こんばんは、アダルトライターの百花繚乱です。
先日、ソープ勤務が長い友達と会ってお茶をしていたときに、こんなことを聞かされました。
「性病検査は今まで1回もしたことない。特に、エイズ検査なんて怖すぎて絶対にやりたくない!」
ソープ嬢は毎月必ず性感染症の検査を受けていると思い込んでいたわたしは衝撃を受け、彼女に問いただしましたが、本当に入店以来ただの1度も店での検査はないそうです。
彼女はもちろんゴム着のソープに勤務していますが、プレイ中に万が一ゴムが破れたとしても、事務所に行って緊急避妊用ピルをもらうだけだと言っていました…。
これでは、昨今の性感染症の爆発的な増加もやむなしといったところです。
わたしには、ソープ勤務の経験はありません。
勤めていたデリヘルではお店で性感染症検査をしてくれるところと、なにも言ってくれないところがありましたが、現役時代のわたしは自主的に検査機関などでHIVを含む検査はマメに受けていました。
わたしが性感染症に対して特別に意識が高い風俗嬢だっただけなのかもしれませんが、それにしても数年間も検査をせずに放置だなんて、あまりにも意識が低すぎではないでしょうか?
今回は、皆さんに啓発のためにこの記事を書いていこうと思います。
エイズのことを忘れていませんか?
「エイズ検査に行くこと」が流行った時期がありました。
もう、10年くらい前のことです。
その頃はテレビCMでもエイズの恐怖が声高に叫ばれ、検査に行く人もとても増えていたみたいです。
それが今では、テレビマンの間では「エイズはもう流行らない」と言われているそうです。
これは、感染者数が減ってきているということではありません。
恐ろしいことに、日本国内での感染者数は年々増加の一途をたどっているのです。
しかしテレビや新聞には、エイズのことが載ることは最近ではほとんどなくなりました。
エイズ患者は消え失せたというわけではなく、危機意識の少ない高校生や性風俗産業従事者(風俗嬢)たちの間でも増え続けています。
都心部で多いとか大阪に多いとか、九州地方で増えているなど諸説ありますが、これは全国的にHIV感染者やエイズ患者が増加してきているからだと思われます。
HIV・エイズのことをもっと知ろう
HIVとは「ヒト免疫不全ウイルス」のこと。
そのHIVがTリンパ球やマクロファージなどに感染し、細胞の中でHIVが増殖します。
免疫に重要なこれらの細胞が減ることによって、普段は感染しないような病原体にも感染しやすくなり、さまざまな病気を発症します。
この病気の状態が、エイズと言われる「後天性免疫不全症候群」なのです。
HIVに感染すると、血液や精液、膣分泌液、母乳などにHIVが多く分泌されます。
HIV感染は性交渉によるものがもっとも多いので、風俗嬢は特に気をつけなければなりません。
風俗嬢に危機意識を持ってほしい
「わたしは本番してないから大丈夫!」との思い込みは危険です。
フェラなどのオーラルセックス、素股などのヘルスサービスでも粘膜に接するのでHIVに感染します。
中でもアナルセックスによる感染は非常に多く、膣性交よりも感染リスクが高くなります。
1度の性交渉によるHIVの感染確率は0.1~1%(100回に1回)くらいと言われていますが、ほかの性感染症(淋病・梅毒・クラミジア等)にかかっていた場合、粘膜に炎症を起こしやすくなるため、そこからHIVへの感染確率が数倍~数百倍にも跳ね上がってしまいます。
自覚症状がなくクラミジアなどの性感染症にかかっている風俗嬢はとても多いので、たいへん危険性が高いということです。
そして女性から男性にHIVがうつる確率よりも、男性から女性にうつる確率のほうが、なんと8倍も高いのです。
風俗のお仕事をしている女性は、このことをきちんと知っておく必要があります。
次回はいよいよ保健所に行ってみた編です!
今回「百花繚乱が保健所のHIV検査を受けてみたPart①」では、HIV感染の怖さについて書いていきました!
次回Part②では、実際に百花繚乱が保健所に行ってHIV検査を受けてきたレポートをします。
HIV検査を受けてみたい皆さんの参考になるかと思いますので、待っていてくださいね!
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