私が勇気を貰った風俗マンガ
風俗のお仕事の合間(待機時間)など、スマホをいじったり、何気なくテレビを見ていたり、あるいは寝ていたりする女の子が大半だと思います。
私のように、文庫本を読んでいる女の子っているのかしら?
私は、電子書籍ではなく、常に文庫本をカバンに忍ばせてあり、待機の時間もそうですが、仕事が終わり、キャッチまでの瑣末な時間を縫って文庫本を広げます。
趣味が読書と映画鑑賞というオタクぶりですが、笑。
活字好きなお客さんに出会うと話が弾むのでオタクな趣味もまたアリだと自負しております。
「え!活字は苦手だな。」という声を最近よく聞きます。
若者の活字離れが顕著に目立つのは、紙媒体の書籍が事実売れていないことにあらわれていますね。
スマホの普及で「読む」より、「観る」になってしまっているのです。なので、今回私がオススメするのは『漫画』です。
フーゾク嬢の仕事と恋の話を書いた漫画本
【ラブ&マネー】という漫画です。
風俗の仕事に偏見を持ちながらも風俗の仕事をする女の子の話
あらすじ・・・
『あかね』という女の子が彼氏に内緒で借金返済のため、ファッションヘルスで働きます。
最初は戸惑い、いやいや仕事に行きますが、3日、7日、10日、1ヶ月、と勤めていくうちにヘルスの仕事に慣れていきます。
勤めだしたころは、彼氏に抱かれるのに罪悪感があったのですが、慣れてきたころには、彼氏に抱かれることで精神を保つようになります。
彼氏はお客さんではない。
特別な存在。
あかねはお金のためだと割り切って仕事を続けるのですが……。
最後まで書きたいですが、ネタバレになってしまうのでこの先はぜひ漫画を購入ください、笑。
風俗で働く理由。それは皆一様にまちまちです。
本当に借金があったり、シンママなら子どものためだったりと、理由なくして風俗の世界に足を踏み入れる勇気などはないはずです。
風俗嬢になる女の子は強い意志と、志(こころざし)を持っています。
【ラブ&マネー】に出てくるあかねもそう。
借金のために邁進し、割り切って仕事をこなしています。
《汚い身体でごめんなさい》
【ラブ&マネー】の中で一番心に残ったセリフです。
漫画の中で何度もあかねが彼氏に胸底で謝ります。
《汚い身体でごめんなさい》
と。
この台詞を見たとき涙が溢れました。
「汚い身体……。」
それは、否定したいところだと公言します。
決して汚くなんかないのです。
お金を介してサービスをしているわけです。
気の持ちようなのです。
汚い身体だと、自分が思ってしまったら、身も蓋もない。
その身体で稼いだお金。
むしろ慈愛するべき身体なのです。
健康であるからこそ、風俗の仕事ができる。
彼氏に抱かれることができる。
風俗の仕事を卑下することなどは皆目ありません。
仕事なのですから。
あかねの友人もデリヘルで働いていて彼女はこう言いました。
「あたし、デリヘルの仕事にプライドを持っているんだ」と。
友人は迷いなく風俗の道に進んだのです。
仕事とみなし風俗の仕事をこなしているのです。
こういう女の子は風俗に向いている。こんな女の子は、現実にもたくさんいます。
風俗の仕事に迷いがあったり、風俗の仕事をする女の子の気持ちを知りたいのならぜひ読んでほしい一冊。
私のオススメの漫画です。
【ラブ&マネー・フーゾクで働いた私の恋】
著者・安江アニ子