エピソード

私の人生を変えた1人の男。ショウとの出会い②

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前回の第1話はこちらからご覧ください。

初めてのホストクラブの店内

私とあさみさんと一緒にいた男性の3人はすぐに席に案内されました。
「まさか!私の人生の中でホストクラブなんてところに行くなんて…。」と思いながら緊張感が少しづつ高まって来た時に一人の男性がシステム案内をしてくれました!
が、初めてのことなのであまり何を話しているのかわかりませんでした( ;∀;)
とりあえず、飲み物をオーダーする流れになりましたが「ホストクラブ」というとお酒がものすごく高いイメージがあったので、あさみさんと一緒にいた男性にお願いしてあまりお酒が強くない事を言いノンアルコールのソフトドリンクにすることにしました。
私はあまりお酒が強いわけでもないし、いくら友達のあさみちゃんがいて安心だからといってもボッタクられたりするのも怖かったし、常に冷静を保てるようにこの日はウーロン茶シバリでした。
ドリンクも揃い、そうこうしている間に男の人が私の隣に来るではないか!(そりゃそーだ、ホストクラブなんだから)
若い男性が苦手な私はどう接すればいいのか、何の話をすればいいのか…。
そう考えている間にあっという間にその若い男性は私に名刺を渡して去って行く。
そして、また違う男性が私の隣に座る。
何を話したかわからないまま次の男性が来る。
そして、さっきの男性とほとんど変わらない内容の話をしてまた名刺を置いて去って行く。
なんの予備知識もなく、初めてホストに行った私は「こんなに短いスパンでバンバン男の人が入れ替わって行くのって私がいけないのかな?」「私の話がつまんないから席から離れて行っちゃうのかな?」なんてことを考えていましたが、後から調べると、初回は「お気に入りのホストを探す」ような意味合いで、よくテレビとかでやっている「お見合い番組」みたいなシステムで15分おきぐらいにどんどん回転して行く流れでした。
この日も結局10名くらいの男性が付き延長も無く会計へ。
なんだかんだ言っても追加料金とか取られて10000円ぐらいかなーと思っていたらなんとお会計は1人で3000円ポッキリ。
あさみさんの友達の男性が居てくれたおかげも少しはあると思いますが、3時間で3000円は衝撃の価格でした。
この会計で、ホストに対するお金の恐怖感が確実に薄くなったと思います。
最後に送りを聞かれ(送りとは今日会った男性の中で気に入った男性一人から店外まで見送ってもらうこと。通常はここで連絡先を交換してその後のやりとりが始まります)私はヴィジュアル系の男の子にしました。
理由は元カレに顔が似ていたから(笑)
社会科見学的な感じでホストに行った私はホストにハマるなんて1ミリも思っていなかったし、送ってくれる人なんて誰でもいいや!って思いがあったので最後の送りはそんな単純な理由で決めました。
その後、あさみさんとバイバイし、一人になると何故か、ホストクラブのことばかり考えてしまう自分がいました。ソープで接客している時の男性とは全く違い、どの男性も自分のことを大事に扱ってくれたことや、私を気遣ってくれた会話がよほど心地よかったのか、ホストクラブでの風景が頭の隅っこから離れません。

自分からあきら君へ連絡をしました


まだお店を出て数時間しか経っていないから、きっとこんなにホストのことを考えちゃうんだ…。
忘れよ!忘れよ〜っと!忘れなさい!忘れろ…ダメだ!私、あきら君のことが気になってるんだ。
最初は自分でも認めたくありませんでしたが、こうなってしまうとそのこと以外考えられなくなってしまってもらった名刺を財布から取り出し、毎日たくさんの女性とお話しする中、私のことをちゃんと覚えていてくれてるだろうか。覚えていてくれたとしてもちゃんと返信をしてくれるだろうか。
とドキドキしながらLINEを送信しました。
するとあきら君からはすぐに返信がありそれからやりとりが始まりました。

2回目のホストクラブ

それからあきら君とは一日に一回は必ず連絡を取り合うような中になりました。
あきら君は私が思っていたよりも「お店に来てよ!」的な営業はして来ませんでした。
そうこうしていて何日か経ったある日、あさみさんから「この間さー、付き合いもあってお店の会計安くしてもらったから今度は私たちだけで行こう」とお誘いを受けました。
確かに安かったし私も申し訳ない気持ちでいたのと、あきら君にもう一度会いたい気持ちだったので即答し人生2回目のホストクラブに行くことになったのです。
初めてのホストクラブではロンTにスキニー、スニーカーという絶望的なダサさでしたが、今回はあきら君というお目当てもあり、ルンルンでオシャレをして、1回目とは全く違う緊張感でお店に向かいました。
1回目よりも何故か、2回目の方が緊張する…。
「あきら君、この前の時の私よりも今日の方がカワイイって言ってくれるかな?」って乙女心も発動させながらいざ席へ!
結果、2回目のホストクラブは苦い思い出に終わりました。
あきら君は私と常に連絡を取り合っていたにも関わらず、合番だったあさみさんの方が気に入っているのが見え見えでした。
営業後のアフターバーに行った時も、私よりもあさみさんの隣に居ることが多かった。
私は心の中で〝なぜ私の隣に来てくれないの?あさみさんは私よりも魅力的だし綺麗だし細いしそして何よりエロイし…まぁー男の人なら誰でもそっちを選ぶか!でも私の事ももっと見てよね!!〟と乙女心を発動させてました。

そしてショウとの出会いが訪れる

それからの私はホストに対して何の目的もなく、あきら君もLINEが来たら返すぐらいの感じでダラダラと日数がすぎていきました。
あさみさんは相変わらず、担当のことが気に入っていたのですが、何故か一人では行こうとせず、行く時は真っ先に私に声をかけて来るようになりました。
ホスト以外でもお世話になっている手前、なかなか断りづらく、何回か付き合いで通ってました。
1回目(初回)で支払った金額は3000円だったのですが、2回目以降から会計の金額も少しずつ上がり、目的がない私は「もうホスト行くの嫌だなー!」なんて思っていた時、ヘルプのショウと出会いました。
言うまでもなく、この出会いがきっかけで私はホストにハマってしまったのです。
ショウはあきら君みたいにあさみさんにわき目もふらず、私の目を見てきちんと話してくれるホストでした。
私はあさみさんみたいに綺麗でもないし、地味で彼氏も5年ぐらいいない「芋子」なのに私に興味を示してくれた事が嬉しくて…。
ショウはもの凄くかっこよくて、話が上手で面白くて、日頃の嫌なことがショウといる時だけは解放される感じでした。
「ホスト行くの嫌だなー!」なんて思っていた自分はどこに行ってしまったのか…。
いつの間にか行きたくないという気持ちから、逆に彼に会いたいという気持ちに変わっていきました。
今考えると、ショウの思い通りに私は転がされてたのかな…と思います。

ホストクラブ禁じ手の指名替えへ

ショウに会いたい。ショウの声が聞きたい。
こうして私は完全にホストにハマって行くのです。
あさみさんにも相変わらずお誘いを受け、付き合いで行く。
私はショウに会いたいのにそこに席に座るのはあきら君。
あきら君の話は全く耳に入ってこず、私の目は店内のショウの姿を探してばかり。
そしてある日の帰り道。
ついにこのジレンマも我慢が限界に達し、ショウに指名替えできないならもう○○には行きたくないとあさみさんに伝えました。(ホストクラブは銀座のクラブとかと同じで一度、指名を決めると変更することあまりありません。今考えるととんでもないなーと思います。)
あさみさんの知り合いの男性にお願いしそこからあきら君と○○の代表が話合ってショウに指名替えさせてもらえることになりました。
こうして無事にショウが新しい担当になってからはホストが楽しくて仕方ありませんでした。
ホストクラブに行っているその時だけではなく、毎日くだらないLINEばかりして私の脳みそは一日のほとんどがショウのことでいっぱいになるほどでした。
恋のボルテージがどんどん上がるにつれて、会計ももちろんどんどん上がって行く…。
二人の間に足りないものはお金だけ!ショウに会うためにもっと稼がなきゃっ♪
自分の将来の為にはじめたソープがいつの間にかショウのためにお金を稼ぐようになって行ったのです。
仕事しなきゃショウに会えないし、忘れられてしまう恐怖心が出始め完全に依存状態の出来上がり。
この頃から在籍だけでのお給料では足りなくなり「出稼ぎ」を決意することになりました。
第3回目は出稼ぎの時の私とショウについて書いて行きたいと思います(*^-^*)

高校卒業後は地元で就職。退職後、東京に出て来て吉原に6年ほど在籍しその間カラダを削って稼いだお金1500万ほどをホストに使う。ホスト遊びも完結し今は全国各地の穴場のソープで出稼ぎ中!これまでの私の経験を現役嬢に還元できればと思いライターを始める。

 
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