【巨額な借金から家族を脱出させた真実の物語⑨】劣悪な環境の中で私が見たものとは。

880万円…。

この数字から私の風俗の物語は始まります。

第1話はこちらからご覧ください。

襲いかかる税金

債務整理で主人の任意整理は色々な約束事が、法律事務所でありました。

手数料はもちろん、毎月決められた日に支払わなければならないのですが、それより税金の問題です。

国民健康保険料は私の体調不良もあり、病院に行かなければいけないので支払いはしていました。

しかし主人の住民税と固定資産税の滞納は、セクキャバで働くまでは支払う事なんてできませんでした。

税金は前年度分を今年度支払うシステムなので、主人が会社勤めをしていた頃の収入に対しての金額が、主人の退職後に圧し掛かってきてそれなりの金額の請求が・・。

役所の納税課に相談して待ってもらう事はできますが、税金は債務整理をしてもキャッシングローンの様に、絶対に減額はしてもらえません。

例えば本人が死んでしまっても、税金だけは墓場まで追いかけて来るというのは本当の話です。

法律事務所で言われていた事は滞納分を分割にしてもらい、債務整理の手数料同様、毎月滞りなく支払って、領収書を法律事務所に提出すること。

それを怠ると任意整理対象の金融機関に信用が付かなくなり、減額してもらうのに支障があると言われていました。

もちろんですが公共料金の滞納も1日も駄目。

これも領収書の提出を義務付けられました。

車など取得税のかかる買い物は、いくら余裕ができても控えてくださいとの事。

私の自己破産に関しても似たような約束はありましたが、違うところは手数料を払い終えたら、免責にしてもらえるという大きな利点がありました。

勿論そう思える様になるまでは、自己破産という経験の無い怖さやら、誰かにバレてしまうのではないかという不安がありましたが、数か月間の手数料を支払っていくうちに、不安も嘘の様に薄れていきました。

自己破産への不安が薄れていくのと同じように、セクキャバでのありえない現実が日常化していきました。

京都の街で生き抜くには

京都の歓楽街にはクラブやラウンジ、キャバクラの影に隠れるように数えきれない程の性風俗店があります。

ヘルスマッサージやピンサロ、ヌキキャバ、セクキャバ、ちょんの間がひしめき合い、挙句の果てには中国人の女性のマッサージなど、お客様になるであろう歩いている男性を奪う合う様な状態でした。

男性のスタッフが店の前を歩くお客様に声をかけ、一生懸命口説いて入店の運びとなるのですが、フリーのお客様には当たり外れが顕著に表れます。

場所柄もあってか、観光客は一年を通して遊びに来られますし、ビジネス街も近いので接待にも使われ、有名な大学も近くに沢山ありますので、大学生もよく遊びに来ていました。

良い成績を持っていれば羽振りの良さそうな、太いお客様にフリーで付けてもらえます。

例えば中小企業の会社の団体様で、社長が社員を連れてくる場合、成績の良いキャストが社長に付けてもらえます。

入りたての新入社員なんかに付こうものなら、大体が社長が支払いをするか、経費での支払いです。

勝手に新入社員が指名を入れるとか、キャストと乾杯なんてものは社長やら先輩を差し置いて出来っこありません。

なので、新入社員はその場合外れになります。

指名のお客様が来店されない日は、とにかくそこそこ金額を出せるお客様に付く事が、一番の仕事になります。

その流れに付いていけないままだと、お客様を捌けないキャストと見なされ、前回、お話をさせてもらったように、搾取の対象になってしまいます。

劣悪な環境で私が見たもの

生理中の体調不良の中でも、勿論出勤はしなくてはいけません。

休んでしまえば当日欠勤の罰金対象になってしまいます。

生理中でも指名を取ろうと思えば、キャスト次第では問題なく取ることも可能です。

そして『生理でも関係無いよ』と言ってくださるお客様はいらっしゃいますが、その、『生理でも関係無いよ』には、大体二通り答えがあります。

『生理なら仕方ないもんな、君ら頑張って仕事してるんやな。一緒に酒でも飲もうか』

もう一つには

『俺、血がついても全然平気やで』

この2つです。

当たり外れは、キャストにしてみれば天国と地獄の差がありました。

生理中のイライラでキャスト達とお客様とのトラブルは、お酒も入る席なので日常茶飯事でした。

ある日の接客中に離れた席から大きな音がしました。

『ドン‼ドン‼バコッ‼』

大きな音楽が流れているのに聞こえたという事は、相当な物音だったと思います。

キャストの女の子が通路に倒れ、お客様がキャストの顔を靴のまま踏みつけていました。

そこの席はフリーのお客様の席で、そのお客様は相当泥酔な様子。

呂律が回ってなく何を言っているのか分からないのですが、その倒れているキャストに向かって、罵声を浴びせていました。

男性スタッフがそのお客様に注意をしに行き、退席してもらいましたが、起き上がったキャストの女の子の顔を見て目を疑いました。

その顔面にはしっかり靴型が付いており、その靴型が青紫色になってあちこちから顔から出血しています。

その状況は間違いなく救急車や警察の出番なはずですが、男性スタッフには警察や救急車を呼ふ素振りも気配もありませんでした。

もしかしたら、顔面を骨折してるかもしれないし、鼻や眼球に重傷を負ってるかもしれないと思う程のレベル。

とりあえず顔を洗ったみたいで、付いた血は取れましたが、青紫の靴型は残ったままでしたし、目も開かない様子でした。

その時男性スタッフのは彼女に

『お前使えん。迷惑料払えよ』

その日の営業は、青紫の靴型が顔面についたまま彼女はやり切りました。

そして次の日も、腫れ上がった顔で出勤。

彼女は店での成績は良いほうで、搾取の対象にはなっていないポジションにいたのですが、その日を境に、お客様には付かしてもらえず、予想通りでしたが色んな名目で、迷惑料を支払っていくことになりました。

後に彼女と少し話をする機会があり、その時の話を聞いたところ、その日は生理3日目で、お客様に伝えたらお客さまが激高しだしたとの事。

そして、お客様に蹴られた時に鎖骨を骨折したと言ってましたが、

『鎖骨はもともと骨折してもギブスしないらしいから、助かったー‼ギブスしたら出勤できないし、また上乗せで迷惑料増える所やった。』

明るく話してくれましたが、絶対に泣きたいくらいに痛かったでしょうし、心はもっと激痛だったはすです。

それでも、それ以上の迷惑料を取られはいけないと彼女は思ったから、骨折のまま太いお客様のも付かしてもらえず、黙って骨折中も休むことなく出勤していました。

警察に行くという事もせず、迷惑料を払うため出勤。

もはや、何のためにセクキャバで仕事をしているのか分からない状態でした。

恐怖の中で、不安の中で知恵を抜かれていました。

そして、しばらくして、私にも惨事が襲ってきました。

第10話につづく…。

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Rie

若くして二児の母になった私は風俗の世界に飛び込む決断をしました。夜の世界の「光」と「影」を自身で経験しました。家族を守るため、風俗とともにがむしゃらに駆け抜けた6年間の濃密なコラムが皆様の元気に変わればと思い執筆活動を続けて行きますのでよろしくお願いします♪ Rie♡”