風俗卒業後のために

【安室ちゃんが40歳で引退宣言!】風俗嬢はいつまで続けられるのか?

いつまで働くのだろうか?

歌手の安室奈美恵さん(安室ちゃん)が引退を表明した。
それにも対しても大仰に驚いたが、それよりも驚いたのが、安室ちゃんが「40歳」だということと、安室ちゃん自身の息子(温大くん)が来年成人を迎えるということだった。安室ちゃんはここ数年あまりメディアに出没はしなくなったが、ライブや新曲はコンスタントに出しており、人気の衰えなどはまるで感じなかった。しかし、40歳を迎えた今、安室ちゃんは悟ったのだと思う。
《いつまで、踊るのだろう。いつまで、歌うのだろう》
これは、風俗嬢にも言える考えだ。
《いつまで、脱げるのだろう。いつまで、働けるのだろう》と。
誰にでも平等に訪れること。それは、歳をとるということだ。
若い子はそんな先のことを全く考えてはいないだろう。安室ちゃんだって若い頃はまさか、40歳で引退を思慮するなどとは皆目思ってはいなかったはずだ。それでも年齢には抗えない。
いつまでも若くない。一線できたアイドルのままでいれる年齢でもない。安室ちゃんは昔のイメージのまま、劣化のない綺麗なイメージのまま、潔く引退を決めたのだ。

『若さ』という武器がなくなった時

私は風俗嬢を20年もしているが、やはり年齢には抗えないと感じている。
一線で活躍をしてきた若い頃はなにも考えてはいなかった。若さと器用さでお金になる。私はあの頃、若さを売っていた。
それが今では若さがないので、売るものは器用さと技とトーク技術が主になる。
しかし、それもうまく持ちわせてはいない私は、お客さんの話に耳を傾け大人の風格で仕事をこなしている。
大人の風格などというと、まるで私が立派な大人のように聞こえてしまうが、全くそうではない。年齢だけを重ねた大人子どもなのだ。年齢が心についていかない。そんな風に困惑している矢先の安室ちゃん引退だった。

風俗嬢は年齢を重ねても戦える

今では熟女風俗嬢のお店もたくさんあり、年齢などはまるで関係なく風俗嬢として働くことができる。若い子が売れるという時代ではなく、年齢を重ねてスキルがある風俗嬢を求め、それに見合った風俗店に出向くお客さんは想像以上にたくさんいる。
風俗嬢は芸能人みたいにメディアに出るわけではないし、劣化をしてもそれに見合ったお店があるので、仕事は何とか続けていける。
風俗嬢と芸能人を一緒にしてはいけないが、そう考察をすると、私たち以上に女性の芸能人こそ、自身の劣化や年齢を重ねることにひどく怯えていると思う。
私たち風俗嬢は、年齢を重ねて身につけたスキルで戦っていけるのだ。

心は劣化しないで!

そして、外見の劣化以上に注意しなくてはいけないのは心の劣化だ。
美容整形や、高価な化粧品などがありある程度の劣化は食い止めることが出来るが、意識して前向きでいなければ風俗嬢は心が劣化しがちだ。
20代でさえ歳をサバ読まなければいけないほど、年齢のことを指摘されることが多い風俗業界。そんな中で、歳を重ねるたびに劣等感を感じずにはいられない。そして私たちの心は疲れ、劣化してしまう。
風俗嬢は男性に求められる仕事だ。女である以上、いつまでもキラキラして魅力的でいることが、売れっ子としてやっていくためには不可欠なのではないかと思う。
死ぬまで現役風俗嬢。まさかそれは無理かもしれないが、その意気込みで年齢を凌駕するほどいつまでも輝いていたいと、皆そう思ってほしい。
安室ちゃんのように、40歳という節目は何事に対しても考える年齢なのかもしれない。と、思う次第だ。

風俗嬢歴20年の風俗嬢・風俗ライター。現在はデリヘル店に勤務。【ミリオン出版・俺の旅】内にて『ピンクの小部屋』コラム連載。趣味は読書。愛知県在住。

 
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