エピソード

【3話】止まらない店舗による女の子への搾取

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880万円…。
この数字から私の風俗の物語は始まります。
第1話はこちらからご覧ください。

果たして風俗業界は女性の最終手段なのか?

この業界、風俗業界は女性の最終手段と、世間一般では言われています。
人によっては、『落ちるところまでおちた』なんて言葉を使い自分を蔑んでしまいますがすべての人にそれが、当てはまるかというと、そうではないと、私は現場を見て思いました。
様々な事情を背負い、その場所に辿り着き、敗者復活を目指している。
その、土台を作る為に、その場所で頑張るしかない女の子達が、毎日現場で闘っていました。
もちろん私もそのうちの1人です。
880万の借金を、このセクキャバの仕事で全額返済することよりも、今月、今週、今日、支払いをして、子供にご飯を食べさせて、幼稚園の月謝も払う。
そして当月の請求書を一枚一枚やっつけて行かなければならない現実が目の前で起こって行きます。
しかし目的は、家族の再建だったので、これでいいのかと、思ったりもして悩みましたが悩む時間があれば、稼がないといけないと自分を震え立たせ、一日一日をこなしておりました。

止まらない店舗の搾取

前回のコラムでお伝えしたよにお給料が2割程も搾取されていたのを知って、悔しさと、腹立たしさが入交り、やり切れない思いもしたのですが、幸い2割を引かれても、残りのお金で、その月の生活は安定しました。
その頃、お店のイベントがあり、衣装をそろえると、スタッフから伝達がありました。
アルバイトのボーイさんが、女の子、ひとりひとりに丁寧に話をしにきました。
『衣装は実費でひとり、25,000円です。現金でよろしくおねがいします。』
高いなと、内心思いましたが、払わないと働けない訳ですがら、仕方なく了承しました。
衣装が届き、更衣室で着替えていると、一人の子が、話しかけてきました。
『この衣装、どこで仕入れたんやろう?ペラペラやし、お客さんにすぐ破かれそうやん。思わへん?しかも高いし、40,000円て、高すぎやんか。』
耳を疑いましたが、間違いなくその子は、40,000円で衣装を購入していました。
その時はその衣装の費用よりも、そんな事が、給料日以外でも繰り広げられている事に、ショックをうけました。その時点で、衣装代として、取りやすい子からは高額に、取りにくい子からは設定を低めにし搾取しているのがわかりました。

なんでそんなにお金が無い子が多いのだろう?

これは当時、思っていたことですが女の子にいくら指名が入ってなくても、お給料を搾取されていたとしても、そこそこは貰えてるはずで、私のように借金を背負ってる子なんて全員な訳ではないはずです。
それなのに、殆どの女の子が、『お金ない』と口々に言ってました。
電車やバスで出勤のなずなのに、年頃の若い女の子なのに、服装が見すぼらしい事『もうひとつ、風俗の仕事を掛け持ちしないと、生活できひんねん。』と閉店後デリバリーヘルスに出勤する女の子が、多い事が不思議でした。
ある日の出勤の日、そこそこ売れっ子の女の子が、時間になっても出勤せず、男性スタッフがバックヤードで怒り狂っている声が聞こえました。
その一週間後、男性スタッフと、その女の子が現れました。
女の子は私が待機で座っていた後ろの席に座り、私に小さな声で『連れ戻された。もう逃げれないわ』そう言いました。
随分泣き腫らした目をしていて、話を聞いてあげたいと、心底思ってしましました。
営業中の店内は声が聞こえない位の大音量なので、話ができるかもしれないと思い、席を移動し、話を聞くことにしました。
今思えば、その話を聞いた時から、私の問題は、家の借金だけではなくなったのだと、ショックを受けたのと同時に、この店での身の振り方を考えないと、お金を稼げなくなるかもしれないと、凄く不安に思いました。
その子は、連れ戻されるまでの日数分を無断欠勤の罰金として、無断欠勤日数分の売上見込みを店からの借金として、背負わされてしまいました。
数百万単位です。借用書も書いたと、話をしてくれました。
そんな事が、本当にあるんだなと、噂では何となく聞いたことがあっても、現実に、可愛らしい女の子がそんな事になってると、見ていてハラハラしました。
『実はな、わたし、あの人と付き合っててん。正確に言えば遊ばれて、あの人に貢ぐ為に働いてたようなもんでな、要するに、色管理されて、頑張って働いたお金、全部もっていかれるから、嫌になって逃げてん。逃げられなかったけどな…私みたいな女子、このお店で常に5人はいてるねん。』
衝撃の事実でした。
家の借金どころじゃない、家族を借金スパイラルから脱出させるのが目的で、決心をしてきた場所が、運悪くそんな恐ろしい現実と背中合わせの場所でした。
キャッシングカードや、クレッジットカードを何枚も作らされ、お給料を取られるうえ、借金までさせて、スタッフ達は至福を肥やしているのが、目に見えてわかりました。
それぞれの、型にはまってしまった女の子達は、だいたいが田舎から出てきたり、実家と疎遠だったり、寮に入っていたりで、私からみて、気の弱そうな、世間知らずの女の子達。
寂しい気持ち、心細さの隙間に入り込まれたんだろうなと、すぐにわかる位でした。
力になりたいけど、助けたいけど、私には家族がいて、育てなきゃいけない子供がいて、莫大な借金もあって、手も足も出せない。そんな状況でした。
過去にそんな子たちを目の前に何もして上げられなかった罪悪感からこのようなコラムをみなさんにお届けしているんだなと今これを書きながら思っています。
私に関しては家の状況や家族構成、借金問題の話を、お店でしたことが無かったので、そこの部分の弱みを店側やキャストの女の子に見せないという、無難な選択を、出来ていたことに、ホッとしました。

落ちたら何処までも落ちていく業界

そう言われる業界はそんな罠にはまってしまいやすく、また、隙間に入り、敗者復活の妨げになるような出来事に遭遇する確率が高いからなんだなと思いました。
そんな事が自分に降りかかってくれば、ただでさえお給料も搾取されているのに、主人を不安にして、子供を主人に任せて、寂しい思いをさせているのに、何もかも駄目になってしまう。
絶対に家族には大変な時期を乗り越えた分、平和な時間を与えてあげたい。
この気持ちだけがその時の私を支え続けました。
月末に引き落としがあるもの、請求されるものは、とりあえず滞りなく払えだしたので、督促の電話はなくなりました。
一時的な、カンフル剤のようなものだとは分かっていましたが、月末に払える事が、その時最大限に私ができる事でした。
毎月の支払い、その当時月末には住宅ローン合わせて、50万弱位の金額を支払っていました。
70万稼いだら、20万残る。20万残れば、普通の暮らしを子供にさせてあげれる。
その為には、嘘もつき、服も脱ぎ、何リットルとお酒も飲む。
私は大丈夫なんだと、自己暗示をかけて、毎晩過ごしすしか他に道はなかったのです。
第4話につづく…。

若くして二児の母になった私は風俗の世界に飛び込む決断をしました。夜の世界の「光」と「影」を自身で経験しました。家族を守るため、風俗とともにがむしゃらに駆け抜けた6年間の濃密なコラムが皆様の元気に変わればと思い執筆活動を続けて行きますのでよろしくお願いします♪ Rie♡"

 
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