風俗嬢をやめたあとが不安でたまらない
ネットニュースの記事に『風俗嬢を辞めたあと』のことが取り上げられていた。
風俗嬢の孤立・孤独は昔からあるが、ここの最近では『風俗嬢が社会復帰をする支援』などまでがあってその支援団体に出向く風俗嬢もたくさんいる。
自分では社会復帰がうまくできないからだ。風俗に入ったきっかけがなんであれ、風俗に従事する期間が長ければ長いほど、昼職に就くのが難しくなる。難しくなる一番の理由は、
【履歴書の空白ができること】
確かに昼職に就くには『履歴書』が必須。そこに空白の欄ができる。
仮に風俗嬢を5年していたらどうだろう。その間は何も書けない。もし、問われたら、体調不良だったとか、まあ、引きこもりだった。ぐらいしか隠蔽は出来ない。
しかし、体調不良も、引きこもりも一般社会からしたら、いい風には捉えない。
むしろ、5年も体調が悪かったなんて、あなた一体この会社で働けるの?引きこもり?そんな甘ちゃんでこの会社に入ってもすぐ辞めそうね。と、相手は思うだろう。
ネット記事に書いてあったが、「昼職に就くことは火星に行くくらいに遠い世界」だと言われているらしい。
確かに、と思う部分は多い。
風俗卒業のハードルは想像以上に高い
風俗嬢を長くするつもりはなかったが、風俗嬢という仕事は慣れてしまうと中毒性がありなかなか抜け出すことが出来ない。
一抹の不安を抱える風俗嬢の年齢はやはり、20代〜30代一般に上る。年齢があがるにつれ、社会復帰への不安が拭えないのだ。
人に相談を出来ない。風俗で働いているなんて友達にも言えない。そうして孤独になってゆく。そんな中で出来たのが、『風俗嬢のその後』を支援する団体である。
《セカンドキャリアプログラ》と言って、インターン先(就職先)を紹介してくれる団体である。風俗嬢であってもその団体を仲介して企業に面接に行く。いわゆる橋渡しだ。風俗嬢であったことを隠さなくても紹介をしてくれる。
私は、風俗嬢だって本当は立派な仕事だと思っている。確かに人には決して言えないし、胸を張ってする仕事ではないのかもしれない。でも、しっかり働いてきたという意味では、風俗も昼職も変わらない。
昼職をしている風俗嬢はややおびえながら従事している。風俗のお客さんが会社の人、あるいは会社関係の人かもしれないからだ。風俗嬢を正当化しているわけではない。風俗嬢をやめるやめないは自分で決めるがゆえ、何かに頼るのもありだし、自分の意思でもって次なる道に進むのも可能だ。
「風俗嬢だったから……。」と、社会に出ることに対し、さまざまな不安を感じ、躊躇してしまうその気持は痛いほど分かる。でも、それを乗り越えないと、次のステップには一生進めない。
自分の人生は自分で決めよう
自分で風俗卒業を決めて、一生懸命風俗で働いてきた。私たちは、風俗で働いたことによって社会に戻れないような普通の人間ではなくなってしまったのか?
風俗嬢だって普通の子だし、普通の感性で生きている。風俗嬢として働く覚悟と勇気があっただけだ。
確かに、働くキッカケはお金だったかもしれないが、それがダメなんだと私たちの存在を殺そうとしている社会が、私たちにとって相当の重圧、障害となっているのは確かだ。
風俗嬢を辞めたあとのことは辞めたときに考えたらいいなんて悠長なことを言う人もいるけれど、風俗で働いた期間より、卒業してからの人生の方が長い人がほとんどだ。きちんと考えた方がいいことはわかっているが、私たちのことなんて世間はほっておいてくれたらいいのにと思う。
世間は風俗について過敏すぎるし、騒ぎすぎだ。世間を生きているたくさんの男性がユーザーとなっているにも関わらず。
昼職で働く女の子も風俗嬢も、同じ時間を生きている。限られた時間内で自分がどう過ごすかは自分が決めることだ。
風俗卒業を目指しているけどどうしたらいいか分からない女の子へ、無料でキャリアカウンセリングを行っておりますので、ぜひ一度NAISHOへご連絡下さいませ。